【24時間シートの実践運用】形骸化させないための設計と活用方法

ユニットケアの基本的な考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ユニットケアとは?理念と現場運営の本質

1. 24時間シートの目的を再確認する

24時間シートの本質は

生活リズムの可視化 個別ケア設計の基礎資料化 職員間の共通理解形成

です。

単なる「記録様式」ではありません。

ユニットケアは生活単位での支援が前提です。

その生活を把握するための基礎ツールが24時間シートです。

2. 記録と混同しない

現場でよく起きる誤りは、

介護記録の抜粋を並べただけのシート

になることです。

24時間シートは

「出来事の記録」ではなく

生活パターンの構造化が目的です。

3. 設計の基本構造

最低限必要な項目は以下です。

時間軸(0:00〜24:00)

横軸に時間、縦軸に生活要素を配置します。

生活要素

睡眠 食事(量・時間) 排泄(パターン) 活動 入浴 服薬 不穏・症状変動

4. 運用手順(形骸化防止)

① 作成はリーダー主導

新人任せにしない。

生活全体を理解している職員が設計する。

② 作成時間は15分以内

長時間かけると継続しません。

完璧を求めず、まず“仮説”として作成。

③ 1か月に1回は見直す

状態変化に応じて修正。

ケアプラン更新時は必ず再確認。

5. 活用方法(ここが最重要)

24時間シートは

✔ 会議資料

✔ 引き継ぎ資料

✔ ケアカンファレンス資料

として使用します。

掲示せずにファイルに閉じるだけでは意味がありません。

6. 実際の活用例

例:

夜間2時に覚醒し徘徊する利用者。

シートで確認すると:

・昼寝が2時間

・夕食後の活動量が少ない

→ 夕方の役割活動を増やす

→ 昼寝を30分短縮

結果:夜間覚醒減少

このように、

ケア改善の仮説検証ツールとして使います。

7. 管理者視点での評価ポイント

□ 生活リズムが可視化されているか

□ 画一的な時間設定になっていないか

□ ケア変更に活用されているか

□ 更新が止まっていないか

24時間シートが機能している施設は、

ユニットケアも機能しています。

まとめ

24時間シートは

「書くこと」が目的ではなく、

生活を設計し直すための資料です。

形骸化するか、

運営改善ツールになるかは、

リーダーの使い方次第です。

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